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「ドゥ・ザ・ライト・シング(原題:Do the Right Thing)」は、1989年公開のアメリカ映画です。うだるような暑さが人々の心とカラダを追い詰める夏。舞台はニューヨークのブルックリンにある黒人街。イタリア系アメリカ人が営むピザ屋周辺で起こる人種間の騒動を描き、スパイク・リーの名を世界に知らしめた問題作。

「BLM = Black Lives Matter (ブラック・ライブズ・マター)」が世界的なムーブメントとなっている現代においてより身近に感じられる黒人を中心とした人種間の争い、感情をストレートに描いた傑作。

劇中で描かれていたラジオ・ラヒームの悲劇は、2020年にジョージ・フロイドさんの悲劇として現実の世界で繰り返されることになります。

監督のスパイク・リーが主演も務めているほか、ダニー・アイエロやジョン・タトゥーロ、ジム・ジャームッシュ監督作「ストレンジャー・ザン・パラダイス」で、ジョン・ルーリー演じるウィリーの相棒役エディを演じたリチャード・エドソンなんかも出演しています。

歴史的な背景もある登場人物達の行動や心情は、日本人には一見理解しにくいと思いますが、対立感情を持った人種間の問題を考える意味でも一度は観て欲しい作品。

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【ドゥ・ザ・ライト・シング】のネタバレ・感想

スパイク・リーが主演、監督、脚本をつとめて、人種間の争い・暴動にいたるまでの感情をストレートに描いた衝撃作。

ニューヨークのブルックリンにある黒人街。徒然と生きるアフリカン・アメリカン(黒人)の人々と、イタリア系アメリカ人が営むピザ屋を描いた物語。

「ここら辺の黒人たちは幼い頃からみなこの店のピザを食べて育った。」

黒人街に愛着を持ってそう話し、今までもそしてこれから先もずっとここでピザ屋を続けようと考えているダニー・アイエロ演じるピザ屋の店主サル。

そんなサルに対して不満を持つ黒人たち。サルの店で雇われているのにサボってばかりのスパイク・リー演じるムーキーや、店に黒人の写真が飾っていないことに腹を立てるバギン・アウト。そしてラジカセから大音量のPUBLIC ENEMY「FIGHT THE POWER」を流して注意されたことに不満を持っているラジオ・ラヒームなど。

37℃を超える暑さが人々の苛立ちを募らせ、ひとりの黒人青年の命を奪い、街全体を巻き込んだ暴動へと発展していく……。

この映画で描かれる黒人は働かずダラダラして不平不満ばかりこぼす向上心のない人間ばかり。暴動のきっかけはサルがラジオ・ラヒームのラジカセを破壊したことですが、もとはといえばバギン・アウトの一方的な言いがかりやラジオ・ラヒームの営業妨害が原因。真っ当に営業していたピザ屋にいきなり訪れて、壁にかかっている写真を変えろと難癖をつけたり、大音量で音楽を流し続ける行為は、日本なら即通報レベルの嫌がらせです。

ラジカセ破壊、サルとラジオ・ラヒームの喧嘩、警察官によるラジオ・ラヒーム取り押さえ殺害という流れから暴動が起き、ピザ屋は破壊略奪され、火までつけられてしまいます。しかも暴動のきっかけを作ったのは、サルから息子のように思っているとまで言われ雇われていたムーキー。寸でのところで助かったが、何も関係ない韓国人夫婦が営む店まで破壊しようとする暴徒たち。

日本人の感覚で言うと、こんな理不尽なことが起きていいのか?という感想を抱く人も多いはず。

実際サルに感情移入し、黒人達を敵視する感想を持つ人も多いようです。

この何とも言えない後味の悪さを、スパイク・リー監督はあえて狙っている思います。

ドゥ・ザ・ライト・シングで描かれる黒人達の感情は、「黒人が白人によって迫害されてきた」という人種差別の歴史を知らなければわからない感情です。

白人たちはおれたち黒人から搾取している。社会的、経済的な格差によって社会の底辺に追いやられ、そこから這い上がることが難しく、悶々とした生活を送ることを余儀なくされている。だから、おれたちからの搾取の上に成り立っているピザ屋や韓国人の店は破壊されても文句は言えない。

こういった感情が根底にあり、白人警官によって仲間が殺されることをきっかけとして暴動が起きたのです。

黒人を殺したのは白人警官ですが、黒人たちの怒りの矛先は、白人社会においては黒人同様に差別される側のイタリア系白人や、黒人以上に差別の対象と言われるアジア系黄色人種である韓国人に向きます。警官達への暴動であれば理解できますが、そうではない他人種への暴力や略奪が起きてしまいます。これが何ともやりきれず後味の悪さが残る要因です。

誰も救われていない。

エンドロールには、非暴力を説くキング牧師の言葉と、自衛のための暴力は「暴力」ではなく「知性」だと説くマルコムXの言葉が出てきますが、これは劇中の黒人達の暴力を肯定するために挿入したのでしょうか?暴力は悪いけど、自衛のためだったから仕方ないよね?と。

そもそも黒人を殺したのは白人警官です。自衛のための暴力は白人警官に向けられることなく、同じ街の別の人種、イタリア系白人や韓国人に向けられることになります。相手を間違えています。この間違った暴力は知性と呼べるでしょうか?

これは知性なき暴力です。知性なき暴力は誰も救われない。この映画でスパイク・リー監督が伝えたかったことだと思います。

黒人達が自衛のための暴力=知性(インテリジェンス)を身につけることで悲劇をなくすことができる。この知性(インテリジェンス)とは、自らの敵をしっかりと認識し、それに対してしっかりと抗議、対抗するための力。社会的、経済的な格差をなくし、みなが平等に教育を受けることができれば、間違った暴力によってさらなる悲劇を生むような負の連鎖から逃れることができるはずであると。

【ドゥ・ザ・ライト・シング】のあらすじ

監督から脚本、製作、主演まで務めたスパイク・リーの出世作。彼らしいユーモアをふんだんに盛り込みつつも人種差別を題材とし、最後はしっかりと考えさせられる。

ニューヨーク・ブルックリン。さまざまな人種の人々が暮らすその街で黒人の青年・ムーキーも暮らしていた。ある夏の暑い日、彼が働くピザ屋で友人のバギン・アウトとオーナーのサルがちょっとしたことで揉め始める。それが後の事件の引き金となり…。(出典:U-NEXT

【ドゥ・ザ・ライト・シング】の予告・PV動画

公式動画はありません。

【ドゥ・ザ・ライト・シング】の情報

データ
  • 国:アメリカ
  • 公開年:1989年
  • 配給:UIP
  • 上映時間:120分

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