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「フェデリコ・フェリーニ 8 1/2(原題:Otto e mezzo)」は、1963年に公開されたイタリア・フランス合作映画です。日本では1965年に公開されました。映画制作発表を前にアイディアが浮かばずスランプに陥った映画監督の苦悩を現実と虚構が入り混じった独特の映像美で綴った作品です。監督は映像の魔術師の異名を持つフェデリコ・フェリーニ。
タイトルの「8 1/2」は「はっか にぶんのいち」と読み、「8と半分」の意味。フェリーニ監督が一人で監督をつとめた作品の8作目で、それにアルベルト・ラトゥアーダと共同監督した処女作「寄席の脚光」を半分(1/2)プラスしたもの。ただそれだけの意味で特別意味があるわけではないとフェリーニ自身が語っています。
フェリーニと言えば、「道」や「甘い生活」、「アマルコンド」など数々の名作を残していますが、この「8 1/2」は、後の映画作品に大きな影響を与えたという意味でも今なお度々話題に上がる作品です。
現実と虚構の世界が区別なく入り混じる構成は、1963公開の映画とは思えないほど洗練されており、その構図やモノクロの映像美と合わせて今なお観る者を魅了します。特にラストの大団円は、多くの映画でオマージュ的に取り入れられています。
内容に関して難解だという人や、ラストが意味不明という人も多いので、下のネタバレ記事にて当サイトの考察をご紹介したので気になる方はご一読ください。
主演はマルチェロ・マストロヤンニ。かっこいいですよね。そして、フェリーニ監督のミューズと呼ばれた複数の美人女優達も勢揃いしています。
音楽はニーノ・ロータ。主人公の混乱した内面を映し出した映像や構成をより際立たせているのがニーノ・ロータの音楽。行進曲からルンバなど縦横無尽に入り乱れた圧倒的な展開がより作品世界に没入させてくれます。
特に大きな物語があるってわけではありませんが、定期的に観たくなる作品。
おすすめ。
このページ記載の配信情報は2021年9月時点の情報です。変更されている場合があるので、必ず各配信サービスの公式サイトで確認するようにしてください。
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難解と言われることが多い「8 1/2」ですが、基本的な物語はシンプルです。
アイディアが浮かばないまま、映画制作の締切に追われる主人公の苦悩を描いた物語です。フェリーニ自身を投影した自伝的作品とも言われています。
難解と思われるのは、現実と妄想と回想が突然入り乱れるからでしょう。ここからは妄想ですよ、ここからが回想ですよといった親切設計はなし。主人公の思考の海に突然投げ込まれたような気分になり混乱する気持ちもわかりますが、その混乱がある意味主人公のリアル。その辺がわかってくると逆に圧倒的なリアリティを感じるようになってきます。
あとは、妄想の他に過去の回想もあるから余計にややこしいんですね。そして、その回想に登場した過去の人物達が、現在の妄想の中にも登場したりするので、そのわかりにくさに拍車がかかります。
でも、よくよく考えてみると現実にはそういうのって普通のことなんですよね。思い描く妄想や願望の中に、昔会った人が登場することはありますし、何なら面識のない人が登場することだってあります。主人公の思考の世界だから何がどんなタイミングで現れようとも不思議ではないんですね。この辺の見せ方は本当に凄い。音楽も含め、混乱した主人公が見ている世界に観客側も引き込まれていきます。
映画の制作発表会から逃げた主人公のグイドが、ポケットから拳銃を出して自殺したかのようなシーンが描かれます。その後、何事もなかったかのようにラストの大団円に突入するので、あの自殺シーンはなんだったんだ?主人公は死んだのか?とグイドの生死に疑問を持つ人も多いようです。劇中では何も語られることなく終劇しますが、おそらく自殺したと考えられます。
当初ラストシーンはみんなが輪になって踊る実際の大団円ではなかったそうです。当初撮影されたシーンは登場人物達が白装束を着て、列車に乗ってどこかへ旅立っていくというもの。セリフも一切なく、実際のラストとは正反対の静寂、つまり死を連想させるようなラストシーンだったそうです。予告編用に撮影したみんなが踊るシーンの方をフェリーニが気に入り、ラストシーンとして採用したのが実際に使用されたラストシーン。
グイドの「人生はお祭りだ。」という有名な台詞をきっかけに、全員で輪になって踊るという映画史に残る素晴らしいラストシーンは当初予定されていなかったものなんですね。死とは真逆の生を感じさせるシーンで締めくくることで、静寂よりも圧倒的に死や人生の儚さを感じさせる終わり方になっているように感じますが、みなさんはいかがでしょう?
マルチェロ・マストロヤンニが、映画監督が抱える苦悩を見事に浮き彫りにする。現実と夢想が交錯し、観る者の脳髄をカオスにしたままシュールなラストに突入。傑作だ。
一流の映画監督・グイドは悪夢にうなされるようになり、療養と称して温泉にやってきた。妻にも愛人にも愛想が尽きている彼は、若い女優のクラウディアに心奪われていた。せわしない時間が流れるなか、やがてグイドは現実と虚構の区別がつかなくなっていく。(出典:Netflix)
公式動画はありません。
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