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「アイリッシュマン(原題:The Irishman)」は、2019年に公開されたアメリカ映画です。限定的に劇場公開されたのちNetflixで世界配信されたNetflixオリジナル作品。アイリッシュマンと呼ばれるアイルランド系アメリカ人の殺し屋が、自身が関わっていた1950年代から80年代にかけてのアメリカ裏社会の出来事を回想する内容を描いた物語。
Netflixオリジナル作品なので、Netflix以外で視聴することができません。Netflixは初回無料期間やお試し入会などがないので、それらを利用して無料視聴することはできません。なるべく安く観たいという人でも最低でもネトフリ1ヵ月分の料金990円(ベーシックプラン)はかかります。
70代後半になっても制作意欲が衰えない巨匠マーティン・スコセッシ監督が制作した3時間超えのマフィアもの超大作。制作費の増加に伴い、制作会社が撤退するといったトラブルに見舞われましたが、最終的にNetflixの資金提供を受けて完成にいたりました。スコセッシ自身は、配信だけでなく劇場での公開も望んだようですが、Netflix側と劇場側での条件等の折り合いがつかず(公開から配信までの期間を延ばして欲しいという劇場側の要望をネトフリ側が聞き入れなかったとのこと)、極々少数の映画館での公開と、あとは配信となりました。スコセッシ自身はいつか劇場公開できる日が来るかもしれないので、完成させることが大事だと、劇場での公開を諦めていない様子。
そうまでして完成した今作は数々のマフィア映画を撮ってきたマーティン・スコセッシの集大成とも言える大作。ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテルと名立たる名優達が共演。
晩年、老人ホームで独り孤独な生活を送る殺し屋の男が、告解としてかつての行為を語るという形で物語が進みます。
スコセッシ特有の重厚な画作り。台詞で語られることなく沈黙で語られる映画。登場人物達は各々沈黙の上に人生を積み重ねていきます。老いてすべてが取返しのつかないことに気付いたとき、主人公の老人フランク・シーランは、沈黙を破りすべてを語り始めます。
殺し屋フランク・シーランを演じるのはロバート・デ・ニーロ。シーランの半生を描いていますが、若い頃から老人になるまですべてのシーランをデ・ニーロが演じています。これはルーカスフィルムでお馴染みILMによるCG技術によって、若返りの特殊効果を施しているからです。顔は若いけど動きは老人だな……とか一瞬感じますけど、違和感なく物語に入っていけるはずです。技術の進歩は本当に凄い。
新しいことにチャレンジし続けるスコセッシ監督の創作意欲の凄さを垣間見ることができる素晴らしいマフィア映画の新たなる傑作。
3時間超えですけど、集中して時間が気にならない作品です。おすすめ!
このページ記載の配信情報は2021年9月時点の情報です。変更されている場合があるので、必ず各配信サービスの公式サイトで確認するようにしてください。
【アイリッシュマン】 はNetflixオリジナル作品で独占配信です。ネットフリックスは全作品見放題なのでレンタル料はかかりません。月額利用料金のみで視聴可能ですが、初回無料期間がないので無料視聴することはできません。
裏社会のボスに長年仕えてきた殺し屋フランクが、秘密と暴力にまみれた自らの半生を振り返る。マーティン・スコセッシ監督が贈る、ギャング映画の新たな傑作。(出典:Netflix)
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