【デューン / 砂の惑星(1984年版)】の無料動画がみれる配信サービスは？

「デューン / 砂の惑星（原題：Dune）」は、1984年公開のアメリカ映画です。日本では翌1985年に公開。砂漠の惑星デューンを舞台に繰り広げられる勢力争いを描いた壮大なSFアクション映画。

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映像化不可能と言われていたフランク・ハーバートの同名長編SF小説を、「エレファント・マン」で成功をおさめた直後の鬼才デヴィッド・リンチが映画化。

主演はカイル・マクラクラン。音楽はブライアン・イーノとTOTO。リンチの代表作「ツイン・ピークス」クーパー捜査官でお馴染みのカイル・マクラクランですが、この作品がデビュー作となります。

原作さながらの壮大な物語の予定が、映画という尺の問題に悩まされ、当初4時間以上あった尺を公開時には2時間以内におさて公開されました。いかんせん、これによってダイジェスト版的な内容に終始することになり、SFファン、原作ファン、さらには原作者のハーバートからも不評。興行収入的にも失敗した作品となりました。

世界的な巨匠となったデヴィッド・リンチの過去の作品群を紹介する際も代表作には上がらない作品となっており、映画自体は知っていても、リンチ作品ということを知らない人も多いでしょうね。

リンチが監督する前にも何度か映画化の話は存在しました。

中でも有名なのが、「ホーリー・マウンテン」などでお馴染みのアレハンドロ・ホドロフスキー。美術担当H・R・ギーガー、音楽ピンク・フロイドとマグマなど物凄い布陣で制作に取り掛かるものの、上映時間10時間以上というとんでもない構想をぶち上げたことで巨額の製作費を捻出出来ずに絵コンテ段階で撮影中止となりました。2013年には制作中止になる過程を描いたドキュメンタリー「ホドロフスキーのDUNE」を公開し話題となりましたね。

リンチのデューンが完成したとき、ホドロフスキーはショックを受けたらしいのですが、劇場で観たリンチのデューンが酷すぎたので嬉しくなったというエピソードはあまりにも有名。必死に笑いを堪えながらリンチのデューンについて話すホドロフスキーのインタビュー映像は衝撃でした。前述した「ホドロフスキーのDUNE」でそのインタビューシーンが観れるので気になる人はチェックしてみてください。リンチが見たかはわかりませんけど、もし見てたらかなりの屈辱映像だと思います……。

2021年には「メッセージ」や「ブレードランナー 2049」で圧倒的な世界観を再現し、SF界の衝撃を与えたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督を映画化しました。圧倒的な映像美で公開前から賛美の嵐ですけどどうなんでしょう？

リンチのデューンに話を戻しますと、圧倒的な世界観が表現可能となったSF映像が当たり前となった今となってはローファイな1984年の映像もあれはあれで良い気もしてきますし、面白いかどうかは別として再評価されるべき作品かなと思っています。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のデューンを観る前、もしくは観た後でも構いませんのでリンチのデューン観たことがない人は是非一度チェックしてくださいね。